一定期間ひとつのテーマに沿った絵を1日1枚からアップしていきます。絵について、思いつくまま、感じるままに綴ってまいります。
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前回の記事に続きもう1枚マネの作品をご紹介。

☆エドゥアール・マネ作「休息(ベルト・モリゾの肖像)」(1870-71年)
paintingInArt15.jpg


マネの友人であり、マネの実弟と結婚した、女流画家ベルト・モリゾの肖像。



画中画には、歌川国芳の「龍宮玉取姫之図」
paintingInArt16.jpg


↑ 玉取姫のお話:
藤原鎌足は、唐に嫁にいった娘から「霊玉」を贈られるも、
航海の途中で龍神に奪われてしまう。
鎌足は、志渡の海女に竜宮へ潜入して取り返すように命じる。

海女は海に潜り、龍神の隙をみて「霊玉」を取り返した。
戻りの途中で手下に捕まりそうになると、自らの乳房の下を切って「霊玉」を隠し、ようやく敵から逃れ、鎌足に玉を渡して亡くなった


そんな凄まじいお話の版画、荒れ狂う波と竜や擬人化された魚達が
ダイナミックに描かれています。


マネがこの話を知っていたかどうかはわかりませんが、

「休息」というタイトルの肖像画にあまりにも不釣合いな躍動感溢れるこの版画、
ただそこに掛かっていた絵を意味なく描いたワケではない気がします。


モリゾは当時地位が低かった女流画家の世界で
自らの画家の道を貫き通した、意志の強い女性です。

「玉取姫」の絵の前に堂々と座ることで、
「画家」という男社会の大波に飲まれない強さを象徴しているのでしょうか


静かに佇むモリゾの情熱的な心の内を、そっと覗いているような気がします。
(考えすぎかな?)



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