一定期間ひとつのテーマに沿った絵を1日1枚からアップしていきます。絵について、思いつくまま、感じるままに綴ってまいります。
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雪の景色は、数多くの画家が描いてきましたが、
雪の白さによって人間生活の営みの冷たさ、そして逆説的な温かさが伝わってくる作品が多いです。

と私が聞いて、まず浮かぶ作家さんがピーテル・ブリューゲル。
雪と人物を組み合わせた風景画をたくさん残しています。
ブリューゲルの作品はとにかく「観る」ことを楽しめる絵画です
画中に描かれたたくさんの人物や、家や自然や動物、、、
そのひとつひとつがストーリーを語りかけてきます


ピーテル・ブリューゲル作「雪中の狩人」(1565年)
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季節画と言われる連作の1点。狩猟を終えた人と犬が辛い寒さに耐えて、
やっと故郷にたどりついた様子。
農耕ができない実りのない厳しい冬を逞しく乗り切ろうとする手前の狩人と
巡る季節を楽しもうと奥でスケートに興じる人々の対比がおもしろいです


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ピーテル・ブリューゲル作「雪中の東方三博士の礼拝」(1565年)
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聖書の1シーン<キリストの誕生を祝うために訪れた東方三博士>が主題ですが、
一体どこに描かれているかというと、画面左下のココ
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一番左にいるのがマリアと誕生したばかりのキリストです。

雪が舞う厳しい冬の街で起きた「非日常的な奇跡」が、風俗画として描かれているといった印象。



ちなみにブリューゲルさん、子供も画家で、しかも名前も真同じ。
そして父親の絵の模作を多く残しています。
上記の作品を子供の方のブリューゲルも描いています

ピーテル・ブリューゲル(子)作「東方三博士の礼拝」(制作年不詳)
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マリアとキリストの部分もアップしておきます
snow5.jpg



見比べたら雪が舞っていない以外はほぼ一緒。。。
同じ絵じゃないの!?と何度も確認いたしましたが、やっぱちょっと違う。。。
皆様も見比べてみてくださいv

ちなみに
父のブリューゲルは通称「農民の画家ブリューゲル」
子のブリューゲルは通称「地獄のブリューゲル」といわれているそうな。(地獄の絵を描いたから)

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☆ピーテル・ブリューゲル(子)作「鳥罠のある冬景色」(1637~1638年)
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画面右手の高くそびえたっている木の足元に、
鳥を捕まえるための罠が仕掛けられています。
「罠」という強い言葉が使われているタイトルですが、なんとも寂しい罠ですね
そしてこの絵にはいたるところに鳥が描かれています
手前の木には小鳥含め、たくさんの鳥達が。
空にも、スケート場にもいます。
この作品が俯瞰的な目線で描かれていることから、
鑑賞者である私たちも鳥になっている気分になりますね

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☆ピーテル・ブリューゲル(子)作「ベツレヘムの嬰児虐殺」(1566年)
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「怖い絵2」(中野京子 著)という本の中で紹介されて、話題となった作品。
あまりにも凄惨な絵だったため、後に、幼児の部分は、動物や物に置き換えられたといわれます。
雪の白く冷たい印象とこのおぞましい情景がダブって、とても冷たい絵に見えますね
ちなみに、「ベツレヘムの嬰児虐殺」という主題は聖書から。


以下Wikiより

「ベツレヘムの嬰児虐殺」について
マタイ福音書によれば、ヘロデ大王は星を見て救い主の誕生を知り、拝もうとやってきた東方の三博士たちから「新しい王」の話を聞いた。王は自分の地位を脅かされることを恐れ、いっそ殺してしまおうと考えた。そこでベツレヘムで2歳以下のすべての男子を殺害するよう命じ、実行させた。
イエスの両親ヨセフとマリアはお告げでこの危機を知り、エジプトに逃れたためイエスの殺害を免れた



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☆ウイリアム・ターナー作
「吹雪―アルプスを越えるハンニバルとその軍隊」(1812年)
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イギリスを代表する風景画家、ターナーの作品。
まるで大波のように襲い来る吹雪の描写に目を奪われますが
この作品は、ハンニバル(北アフリカの国家カタルゴの司令官)が、吹雪の中必死の思いでアルプスの峠を越えていきローマ軍から勝利したという史実に基づいた歴史的風景画。



☆ウイリアム・ターナー作「吹雪-港の沖合の蒸気船」(1842年)
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ターナーの吹雪の作品をもう1枚。
画面全体がうねる様な吹雪に包まれて、蒸気船はその形をはっきりとさせません。

Wikipediaにはこんなことも
「吹雪-港の沖合の蒸気船」は、印象派を30年も先取りした先駆的な作品であったが、発表当時は石鹸水と水漆喰で描かれたなどと酷評された。
この作品を制作するためにターナーはマストに4時間も縛りつけられ、嵐を観察したという逸話が残っている

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☆ウイリアム・ターナー作「グリゾンの雪崩(雪崩に押しつぶされる小屋)」(1810年頃)
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ターナーは、この作品に
「...歳月を経たすべてのものが押しつぶされる...人の苦悩も希望も すべてが埋もれる」という詩を添えて展示したといわれています。


☆ウイリアム・ターナー作
「Messieurs les voyageurs on their return from Italy」(1812年)
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特に下の作品は、、吹雪を描いた作品に比べると、とてもおとなしい作品。

この後、彼自身厳しい自然の猛威を生身で経験していったことによって、
あのような印象派的な自然の描写に進んでいったのでしょう

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雪の絵シリーズ、風景画が続きましたので、人物画も。

☆イワン・クラムスコイ作「忘れえぬ女」(1883年)
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雪の積もる街を背景にしたこの女性、ロシアの画家クラムスコイの作品です。
邦題は「忘れえぬ人」「忘れえぬ女」と書かれますが、
ロシア語では Неизвестная、
英語では Unknown となり、直訳すると「知らない人」という意味です。

要するに、いってしまえば普通の人物画ですが、
単純にそう行ってしまえない複雑な感情の行き来を予感させるような雰囲気を湛えており、
この絵が描かれた背景を知りたくなってしまう、魅力的な作品。


美しい身なりや、気品のある表情、馬車の上から見下ろす目線など、
この女性の身分の高さがうかがえます。

表情の拡大を見て観ますと、
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あまり興味を持ってこちらに視線をむけているというワケではなさそう。

雪の積もる日、道を歩いていたら、
偶然見知らぬ美しい女性を見かける、
向こうはこちら側に興味はないけれど、作家の中では忘れられない存在となってしまう

ということで、「Unknown」、日本語で「忘れえぬ人」とタイトル付けされたのでしょう
(勿論、そんなシチュエーションで描いているワケないですが。。。)

それにしても、一度観るととても印象に残る1枚で、
相当好きな作品です。

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☆ニコライ・ドゥボフスキイ作「The Frosty Morning」(1894年)
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タイトルの意味は肌寒い朝
ロシアの厳しい寒さを象徴する降り積もった雪と、
全てを照らし出すために上がってきた朝日。
奥のほうに煙突から煙の出ている民家も見えますが、
そんな人間の営みを包むこむ自然の雄大さが伝わってきます。

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