一定期間ひとつのテーマに沿った絵を1日1枚からアップしていきます。絵について、思いつくまま、感じるままに綴ってまいります。
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アフロディテ、アプロディテ、アフロディーテなどと呼ばれる愛と美の女神。
英語表記はウェヌス(Venus)で、多くはヴィーナスと呼ばれます。
大変美しい女性神で恋多き女。


ちなみに、古典絵画では、裸の女性は神話上の女性を描いたもの、と考えてほぼ大丈夫。
(1746年にゴヤという画家が「裸のマハ」という作品で初めて生身の女性を描いたといわれており、その後はまた変わってきます)

★とにかくヴィーナスは美しい女性の寓意としてとにかく色々な美術品に登場しました。
一番有名だと思うのが
☆「ミロのヴィーナス」
ミロのヴィーナス
パリのルーブル美術館にある彫刻ですね
理想的な女性のプロポーションを示しているまさに女性美溢れるヴィーナス。
両腕がない(勿論もともとはあった)ことで、不思議な感じを際立たせています。
美大受験生にはお馴染みの石膏像もありますね
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★ビーナスはウラノス(天空の神)の男性器にまとわりついた泡(アプロス、aphros)から生まれたとされており、泡や海から誕生するという絵画が多いです

☆サンドロ・ボッティチェリ作「ヴィーナスの誕生」(1485年)
Venere3.jpg



まさに海から流れ着いてきた時を描いている、大変美しい絵画です。

画面左部分には西風の神ゼフロスとその妻である花の女神フローラが配され、
ヴィーナスの聖花であるバラを散らしています。

画面右部分には季節のの女神ホーラが、衣をふわりと纏わせようとしています。

そして中央のヴィーナス、重心とれていません。普通の人がこのポーズしたらこけちゃいます(当たり前)。
その浮遊感と、哀愁というか憂いを秘めた表情によって、
ヴィーナスを超人的な神様として魅せるのではないでしょうか。


Venere16.jpg

Venere17.jpg





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☆カバネル作「ヴィーナスの誕生」(1863年)
ヴィーナスの誕生



まさに泡から誕生した瞬間を、天使達がほら貝を吹いて祝福しています。

美しく透き通るような白い肌と、金色に輝く髪がとても美しく、
派手な装飾や飾り立てがなくとも、
この神秘的喜ばしい瞬間が見事に演出されています^^



ヴィーナスは、このS字にくねらせたポーズでよく描かれます。
チラ見している感じが官能的。
Venere19.jpg



作者が本当は自分のアトリエの中で女性を描き、
後から海を合成したため、
波に対してどういう風にこの女性が寝ているのか不可解にさせています。




ヴィーナスの誕生(360...

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ヴィーナスの誕生の作品は数あれど、
ここまで画面に人数が描かれている作品はこれ以上観たことがない気がします

☆ウィリアム・ブグロー「ヴィーナスの誕生」(1879年)
Venere6.jpg


貝に乗ったヴィーナスを、半人半獣のケンタロウウスや海のニンフ達が祝福しています。

ケンタロウウスは酒神バッコスの従者ともいわれていて、
基本的には酒乱・好色という、野蛮なイメージがつきまといますが、
そのにぎやかなイメージから、この場を引き立てるために描かれたのでしょうか。


Venere20.jpg

イルカに乗って遊ぶ天使達がかわいい^^
(↓奥にも1匹のイルカの尻尾が見えます)
Venere21.jpg

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<ビーナスはウラノス(天空の神)の男性器にまとわりついた泡(アプロス、aphros)から生まれたとされており、泡や海から誕生するという絵画が多い>

と以前書いたのですが、もう少し詳しく書きますと、
ウラノスは自分の子供にに男性器を大鎌で切られ、
それが海に落ちたときに発生した泡からヴィーナスが生まれました。
ウラノスは、気に入らない子供を次々と勝手に捨てていたのですが、
それに腹を立てたウラノスの奥さんのガイア(大地の女神)が、
子供(クロノス)に男性器切らせたのです。。恐ろしい。。。


☆ギュスターヴ・モロー「アフロディテ」(1870年)
アフロディテ


さて、絵のご紹介。前回ご紹介したのはテンペラ画、油彩画でしたが、これは水彩画。
モローは油彩も水彩も素晴らしい作品を残しています。
まわりの海と空の明度を下げることで、ヴィーナスの肌が白く輝いて見えます。

足元にいる天使(息子のエロス、、、?)が松明を持っていますが、
ギリシャ神話において、松明は、「生命の象徴」とされている上に、
ヴィーナスと描かれるときは、「愛の炎の象徴」となります。
「愛の神の誕生」という場面にふさわしいですね☆

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ヴィーナスが描かれた作品を鑑賞するとき、
やはり、「美の女神」たる、その容姿の美しさに目を奪われがちですが、
↓の作品は一味違います

☆ルドン「ヴィーナスの誕生」(1912年)
ルドン


これまでのヴィーナス誕生シリーズとは明らかに一線を介すルドンのこの作品。
ヴィーナスの外見的な美しさではなく、
「生命が誕生する」という、幻想的で神秘的な瞬間を描こうとしたのではないでしょうか。

青色とオレンジ色という補色(=真逆の色)を効果的に配することによって
貝や空が光り輝いて見えとても美しいですね。




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少し横道にそれるかもしれませんが、今回のご紹介はこちら

☆藤田嗣治「花の洗礼」(1959年)
藤田



ヴィーナスと、いうタイトルではないですが、この作品、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」を大変強く連想させるなぁと思って掲載してみました。
恥じらいのポーズや、バラではないけれど、花びらが舞っている様子などなど。

作家の藤田さんは、ヨーロッパに渡って最も成功したといわれる日本人画家。
レオナール・フジタという名前も持っています(キリストの洗礼を受けて)。



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ヴィーナスの仕事は、人の愛欲を掻き立てること。自身もたくさんの浮名を流しました。
最も有名な愛人の一人が、マルス(戦場での狂乱や破壊を司る神様)。
(ちなみにヴィーナスとは兄弟です。
ギリシャ神話の特に創世記は、兄弟、親子、関係なく結婚したり恋愛したりします。)

☆サンドロ・ボッティチェリ作「ヴィーナスとマルス」(1483年)
ヴィーナスとマルス


普段気性が粗くて他の神々からも嫌われていたマルスが、愛人の前で、くつろいで寝ている姿、とそれを見るヴィーナス。
絵の意味的には戦いは愛によって穏やかになるというところ。素敵ですね。
周りにいる子供達は、半身半獣のケンタロウウスで森の精。

穏やかな時間を感じる作品で、個人的にとても好きです。
元々、この絵を描かせた依頼主は、寝室に飾るために描かせたのだとか。

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